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2021.01.06おおすすめの記事

「今有る」ものに注目する

みなさま こんにちは
ライフデザインコーチ、かとうかよ「かよち」です。

今日は、アドラー的な心理のお話を。
私達日本人て、悪い部分を正す原因論で教育されていることが多いですね。

悪い部分を見つけることは、決して悪いことではないのですが、
アドラー心理学では、
悪い部分よりも、増えて欲しい部分に注目しましょうと伝えています。

なぜなら、現実社会には、
注目した部分の存在が大きくなるという法則があったりするのですよね。

昔は
「トイレを汚さないでください」という張り紙も

今では、
「綺麗に使っていただいてありがとうございます」となっています。

「汚さない」に注目すると、
頭のなかで汚れた状態をイメージしますね。
そのネガティブ(=汚す)が増えてしまうのですよね。

ある例え話をしましょう。

レストランを経営しているAさん。

隣のお店は大繁盛、
お客様がざっと20人は入っているように外からは見える。

でも、自分のお店にはたった2人しかお客様がいない。

Aさんは、お隣のお店のことが気になって仕方ありません。
なぜ、あっちにはあんなにお客が行って、うちにはこないんだろう?

そうするうちに、自分の店の悪い部分にばかり目が行ってしまう。
ウチの店は、古いし、狭いし、暗いし、、、。

でも、改装するお金もない。
だからダメなんだ。

そうなると、頭の中は
どんどん足りない部分に目がいってしまう。

家具も古いし、
雰囲気も暗いし
隣のオーナーみたいに若くないし
おしゃれでもない。

自分の悪い部分しか出てきません。

あげくのはてには、

どうせ、広くて新しい店の方が儲かるんだ。
だから、売り上げを上げるには、
広くて、新しくて、明るい場所に移転するしか方法はないと思いこんでしまいます。

さて、本当にそうでしょうか?

あなたがオーナーならどうしますか?

どうしたら好転させることができると思います?
移転以外に方法はない?

いえいえ、他の方法もあるはずですよね。

アドラー的にお伝えするならこうです。

足りない部分ではなく、
もうすでに「有る」部分に注目するのはいかがでしょう?
Aさんは、隣のお店のことばかりに意識がいって、

自分の周りを見ていないのですよね。

Aさんのお店には、すでに2人のお客様がいらっしゃるのです。

 

その2人は現実に来てくれているのです。

だけれども、

Aさんには、2人しかいない

と「ない」に注目してしまっているんです。

Aさんに必要なことは、

その2人(有るもの)に目を向けることです。

実際にすでに来てくれている2人に全力で感謝をして、大切にすること。

そのお客様は、隣ではなく、Aさんのお店を選んでくれている。

それが事実なのです。

そこにお店が繁盛するヒントが隠れているはずなのです。

Aさんが、来てくれているお客様を精一杯大事にする姿勢は

必ず誰かが見ています。
他の仕入れ業者や、お店の前を通る人、家族、友達など。

掃除、メニュー、従業員、店内の植物や飾り、
お店が古いとか狭いにかかわらず、
中の清潔さ、従業員の教育を見たら、
オーナーがそのお店をどう育てているかが見えてきます。

そこで働いている人が、自分のお店を愛しているかどうかは
なんとなく伝わってくると思うのです。



Aさんがお客様をどうみているのか
Aさんがお店をどうしていきたいのか
Aさんの在り方が、何よりも大切なんですよね。

今のAさんは、他のお店に注目してしまって、
今の自分の環境を見ていないのです。
モヤモヤしている労力や時間はもったいないですよね。
今有るものに注目する、とはこういうことです。

アドラー心理学は、使用の心理学です。

何を与えられたか?よりも
今あるものをどうやって使うか。

これが重要なのです。

あなたがすでに持っているものに注目してみてくださいネ。

自己観察、内省してみてください。

実はたくさんのものを持っているはずですから。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 
ココロせんすラボ